刀装具(金具)の仕上げ

金具の仕上げ

金具製品には、多くの場合で一定の表面処理が施されます。
そのうえで意匠に適した仕上げを加えることで製品として完成します。
主な表面処理は以下のとおりです。

素地

材質そのもの。銀製金具の多くがこれに該当します。
素地の風合いを活かしつつ、これに燻し仕上げなどを加えて製品となります。

金鍍金

金具の表面全体に金鍍金を施すものです。
通常、金鍍金からさらに追加の仕上げを行うことはありません。

銀鍍金

金具の表面全体に銀鍍金を施すものです。
これに燻し仕上げを加えると銀イブシになります。

銅鍍金

金具の表面全体に銅鍍金を施すものです。
さらに、意匠の一部に金鍍金や銀鍍金などを施したうえ、銅鍍金地を黒く染め上げることで2色仕上げや3色仕上げとなります。

錆付

主に鍔製品に行われます。
骨董品の持つ経年変化の味わい深い風合いを表現します。
通常、錆付からさらに追加の仕上げを行うことはありません。

焼付塗装

全体を黒く仕上げる製品に行われます。
塗装や染め上げに比べて色の密着度が高く、色剥げを軽減します。
(色剥げの完全な抑止が期待できるものではありません)

その他

上記のいずれにも該当しない仕上げを行う場合があります。